有機化学 その4 カルボカチオン転位
いきなりですが、上の写真の反応をかんがえてみてください。
どうですか?
この反応の結果は下の写真のようになります。
!?!?!?!?!
ってなりません??
これまでの説明では正解することは不可能だと思います。
この反応はカルボカチオン転位という反応です。
では、このカルボカチオン転位について説明していきたいと思います。
そもそも、すべてのカルボカチオンが転位するわけではありません。
転位が起こった結果、より安定になる場合にのみ、転位が起こるのです。
この転位には
水素が転位するヒドリドシフトと、アルキル基が転位するアルキルシフトがあります。
下の写真を見てください。
反応の途中でカルボカチオンが生成される反応では、
必ずカルボカチオンの構造を書き、転位するかどうか確認する必要があります!
特に定期テストに出されるような付加反応では注意が必要ですね。
次の記事では水の付加とアルコールの付加について説明します。